秋の深まりを感じて
金木犀の香りが過ぎ去り、境内の木々もすっかり秋の装いになってまいりました。

センリョウやマンリョウ、ナンテンの実が色づき始め、緑の中に赤や黄色が映える季節です。

中でも、境内には少し珍しい“黄色いセンリョウ”があり、赤い実と並んで実を結ぶ様子は、まるで自然が遊び心を見せてくれているようです。見つけるたびに、思わず頬がゆるみます。

赤い実は、例年ですとクリスマス頃まで楽しめるのですが、年によっては野鳥たちがついばんでしまうこともあります。
もし見に来てくださったときに実がなくなっていたら――鳥たちのごちそうになったのだなと、思ってください。
柿の実が鳥たちのごちそうになるには、もう少し掛かりそうでした。

季節はゆっくりと冬へ向かって歩んでいます。
寒暖差の激しいこの頃ですが、この三連休は久しぶりに秋晴れの行楽日和となりました。
皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか。
これからますます冷え込みが厳しくなってまいります。どうぞお身体を大切に、温かくしてお過ごしください。
境内にお越しの際には、そんな“秋の戯言”を少し思い出していただけたら嬉しく思います。
合掌
2025年11月3日
